5月19日の岐阜新聞で『高齢者施設の服薬昼1回に』とあり『学会提言、誤薬リスク減』との記事に目が止まりました。その学会とは『日本老年薬学会』の提言でした。私は本来高齢者施設側から実状を訴えるべき所を、薬を提供する側から出て来たと言うのは、情けない話だとは思いますがこの事を契機にして、全国の状況を把握してしっかりとした方向性を全国老人福祉施設協議会としても、提案していかなければいけないと思います。学会の提案の中で『投薬は昼1回』と言うのは現場の実情を把握しての提案だと思います。と言うのは昼食時であれば対応する介護職員の数も多いし、尚且つ間違いなく看護職員も勤務しているからです。学会のコメントの中にも「高齢者施設では処方薬が多い上、認知機能や運動機能の低下から服薬の介助が必要な入居者が多い。服薬のタイミングもさまざまで、職員の負担感が強く誤薬事故につながっていると指摘されている。提言では、職員数が多い昼間に服薬を集約することで、誤薬リスクの低下だけでなく、入所者や職員にとって負担軽減につながる。」と述べられている。勿論、単に「服薬は昼のみにする。」と言うだけでは済まない課題も多くあるので、嘱託医の先生とも良く話をしていかなければいけないし、現場の意見もしっかり聞いていかなければいけないと考えています。業務の省力化をした時間を入居者さんとの時間をより充実させれる様に多方面に渡って検討していかなければいけないと考えています。
どっぷり介護事業に浸かっていて気が付かない事についてリピーターの皆さんから教えて貰えたら有難いと思っていますのでよろしくお願いいたします。