『ケアマネ33%カスハラ経験』の大きな見出しが1面トップ記事に載っていました。
ケアマネは利用者さんの自宅を訪れる事が多く利用者さんやその家族からの「言葉の暴力や精神的攻撃」「過度な要求や不当な要求」「不当なクレームや根拠のないクレーム」等を受けている実態が調査の結果として浮き彫りになってきています。
この様な行為は複数回答によって、利用者の介護を担う家族や身元保証人らが71.8%と最も多く、次は利用者本人の44.3%と言う結果だとの事。
自由記述の中で「『おまえは役立たずだ』」とのメールが来た」「精神的に病んでしない休職、退職した」との訴えが寄せられていていた。
経験者の22.5%は仕事を「辞めたい」「どちらかといえば辞めたい」と答えており、対策が不十分なら介護現場の人手不足に拍車をかける恐れがある。
との指摘に対して私なりの見解を以後に述べさせて頂きます。
『ケアマネージャー』の資格は『医師』『歯科医師』『薬剤師』『保健師』『助産師』『看護師』『准看護師』『理学療法士』『作業療法士』『社会福祉士』『介護福祉士』『視能訓練士』『技師装具士』『歯科衛生士』『言語聴覚士』『あん摩マッサージ指圧師』『はり師』『きゅう師』『柔道整復師』『栄養士』『管理栄養士』『精神保健福祉士』のいずれかの資格を持っており、実績を5年以上かつ900日以上積んでいる者が受験資格を持ち、尚且つ『ケアマネージャー』の試験に合格した者が国家ライセンスを持ち、5年毎に更新していく為の講義を受けていくと言う非常にハードルの高い資格であるにも関わらず社会的評価が決して高くないのが実態だと思っています。
『社会的評価が高い』ものであれば、この様な実態にはならないと思うのです。
社会的評価は『世間の常識』によって作られるものだと思います。
と言うのも、私の実体験の中で児童養護施設の指導員をしていた時にはそれ程の評価を受けなかったのに、児童養護施設の指導員を退職して大学の講師の仕事を引き受けた途端に「若山さんの息子さんは大学で勉強を教えているから大したものだ」との評価がされているのに対して私は違和感を持ったものです。
話を戻します。
『ケアマネージャー』の資格はかなり厳しい条件をクリアしての国家資格なのだから、国家的評価を上げていく事をしていく事によって自ずと不当なクレームは無くなっていくのでは無いでしょうか。
『フレンドリーな関係』を構築することも大切ですが、『大切な役割を担っている』と言う事が利用者さんやその家族にも理解される様なシステムを作っていく事も大切ではないかと思います。
権利主張も大切な事だとは思いますが一生懸命に頑張っているケアマネージャーの方がモチベーションを下げたのでは介護保険制度も崩壊してしまうと思うので。リピーターの皆さん、決して全くない話では無いと思いますのでご理解下さい。