理事長コラム

先を見る事の大切さ

令和2年11月9日

全国老施協の業務効率化を図る為の準備は昨年度から着実に水面下で行われていました。その最たるものがテレビ会議の実施です。今年に入ってから新型コロナウイルスの影響により、会社に行かずに自宅等で仕事をする『テレワーク』なるものが奨励されていますが、それと同じように『テレビ会議』も重宝されるようになりました。東京一極集中をなくす手立てとしても有効な手段だと思います。

会議をすると言うと一ヶ所に集まり話し合うのが会議だと思い込んでいたアナログ人間の私にとっては、大いなる抵抗感がありましたが、東京への出張が3月になり、パタッとなくなった中においても、昨年度からの水面下の準備が効を奏し、スムーズにテレビ会議を行う事が出来ました。とは言うものの、会議に参加している方の中でマイクを通して話をする方以外にもスイッチが入っていて、声が割れてしまういわゆるハモリング現象が起きる事も最初の内は度々起きましたが、回数を重ねて行く中でそのような事もなくなりスムーズに出来るようになってきました。

そんな中で、本日も全国老施協主催で関東ブロック役員懇談会をテレビ会議で行い約40人の参加でしたが、多少の混乱はありましたが大方順調に会議を行う事が出来ました。昔から『食べず嫌い』と言う諺がありますが、実施しないで「テレビ会議では会話が煮詰まらないからダメだ」と言っていた私でしたが、今では「移動する時間も必要ないので交通費は必要ないし余裕の時間がでてくる」と考えるようになったし、現に総務・組織委員会が作成した新規会員促進パンフレットには思いっきり時間をかけて、満足がいくものになったと自負してます。

例えば私が東京へ出張に行くとすると、施設から名神高速道路を利用して岐阜羽島駅の駐車場までに要する時間が約40分。その後、ひかりに乗って東京駅までに2時間。改札を出て丸の内のタクシー乗り場までに約10分。そして本部がある平河町までに15分。と言う事は順調に言っても優に3時間はかかり、往復では6時間はかかります。もしも、この移動時間を会議に費やしていたら、ものすごい時間を話し合いに費やす事が出来るのです。勿論、膝詰めでしなければいけない時や、感情移入をしながら話をしなければいけない時も有るので、全てがテレビ会議で大丈夫だとは考えていません。

しかしながら、全てを集めてしなくても良いと言う事です。現に、全国老施協の会議もコロナの影響を別にしてもテレビ会議の活用を実施していく事によっての試算によって経費の10パーセント削減が来年度から出来る事になり会費を10パーセント下げる事が決まりました。効率化は経費も時間も削減出来る事が形になったと言う事です。リピーターの皆さん、ちょっぴり寂しいような、でも活気的な事だと思いませんか。『無駄も大事だ』と言う事も沢山あると思いますが、効率化出来る事はこれからも形にしていきたいと思っています。