理事長コラム

『自分の事は自分でしなさい。』は日本の現在社会においては死語となってしまったのか

令和6年6月2日

今朝の岐阜新聞朝刊に、就職紹介業者に就職側の学生が依頼してマッチングさせるケースが増えてきた事によりトラブルが増えている。との記事でした。トラブルのケースの中には「契約するまで説明を止めない。」とか「自分が就職したくない所に無理やりマッチングさせられた。」と言うものが紹介されていました。私に言わせたら「自分の事なのに他人事の様な言い方」「自分の大切な将来を他人に任せて上手くいくのか。」と言う事です。そう言えば、ちょっと前には『退職届斡旋業』なるものが存在すると言う記事もありました。

この様な現象はどうして起きるのか。もちろん、その様な需要があるから存在するのでしょうが、『自分の事は自分でしなさい。』が死語の様になってしまっていることに、今更ながら愕然とします。とは言え私は『田舎のおぼっちゃま』だったので、母秋江さん、父進さん、姉光子さん、そしてもう一人の姉春子さんにおんぶに抱っこの生活をしていたのは事実ですが、『自己責任』の意識が強烈に芽生えたのは、40歳の時に高齢者施設の計画を立てた時に、土地提供者の交渉を身内の方にお願いして失敗した時からです。その時の経験から何をするのも自分自身で折衝する様になりました。確かにすべての事をするには限界がありますから、今はブレーンに委ねる事はありますが、その分『報告・連絡・相談』を密に行う様に心掛けています。

関ケ原町は7000人弱の人口しかない小さな町ですが『50-80問題』は間違いなくあります。もちろん、その問題を全て本人だけの問題だとは思いませんが、問題を我が事と考えなかった結果だと思います。そう言えば私が大学の非常勤講師をしている時にもありました。それは、学生達との飲み会をしている時に、聞くとは無しに聞いた電話での母子との会話です。「ママ、先生や友達から、もっと飲めと言われているんだけれど、もっと飲んで良いかな」というもので、その学生は電話を切った後は飲まなかったので、母親から飲まないようにと言われたのだと思いました。その時私は「自分が飲みたいと思ったら飲んだら良いのに」と思った次第です。他人に委ねる人生は如何なものかと思うのですが、リピーターの皆さんはどの様に思われますか。出来たらコメントを下さい。