理事長コラム

小・中学校の同級生からの手紙について

令和6年11月9日

最初に『若山さん』から始まったのには面喰いましたが『親しみを込めて』と理解することにしました。そのあとに、『先日はお便りとともに冊子等を送っていただき有難うございました。地域の老人介護業務にお骨折りいただき本当にご苦労様です。頭が下がる思いでいっぱいです。もうずいぶんと前の話になってしまいましたが、私の父親、母親の最期の時期及び葬儀にもお世話になったこと、忘れることはありません。毎日神棚やお仏壇にきちんと礼を尽くしておられることも素晴らしいことだと感じ入っておりますが、我が家の妙応寺のお墓にまでお参りしていただいていると伺ってお礼の言葉もありません。』と続く文章には、如歳なく論点がまとめられていて「流石だし、勉強になるな。」と思った次第です。

続いて『長い年月が流れて我々も古希を過ぎてしまいました。小学校、中学校と一緒に過ごした時がついこの間のように思い出されます。あの頃、70歳という年齢は平均年齢がまだ低かった時期でもありますが、とんでもなく老人で自分たちが今まさにそういう年齢に達していることが信じられません。』とあるのには「断トツの優等生と全く同感」である事が少し嬉しかったです。但し、今の私は「年齢で老いるのでは無くて、気持ちから老いていく」と思うので「まだまだ健康に留意しながら、まだまだ頑張る」と言う気持ちでいます。

その後の内容では、若い頃は夢中で仕事をして、故郷今須を離れて勤務に便利な千葉県に家を建てたのが良かったかどうかの葛藤している文字が並んでいました。

最後に私が質問を投げかけた事に対して答えて頂いています。但し、経済産業省と言ってもやるべき事は広範囲に渡っているので、経済に対する一般論的な事が書かれていましたが「流石に経済についての専門家」と言う書きぶりでした。『給与を1.5倍にするということは経済の規模が1.5倍にならなければならないわけで、人件費だけでなく売上も諸コストも1.5倍に膨らむことが必要です。大企業はともかく、中小企業は余程の制度上の変化が起きないと無理なのでは?公務員の場合は財源が税金なのでそこまで膨らませる覚悟はあるのでしょうか?また年金生活者は独り取り残されることにならないのか?いろいろ考えてみると掛け声は素晴らしいですが、そこに至るまでには様々な改革が必要であることは明白です。でも実際に人を雇っている貴兄らの立場に立ってみると大変な話であると思います。』つまり、制度設計を激変させなければ現実味がないと言う事が結論の様ですから、政治家の皆さんが声高らかに言われていることに対して、真摯に取り組んで頂ける様に介護事業の組織も政治家さんに現状を訴えて行くことが肝要だと改めて思った次第です。

最後に『とりとめのない話ばかりで申し訳ありません。若山さんのご活躍は同級生の誇りと考えています。健康に気を付けて地域の人々のために頑張ってください。』との言葉を頂き「先生に褒められた」様な気持ちにもなりましたが、私に出来ることをこれからも精一杯頑張って行こうと改めて思った次第です。