土砂災害に備えた訓練を地元の不破西消防署と関ヶ原の4分団が当施設の入居者さんの避難を想定した訓練を実施して頂きました。
まず最初に驚かせられたのは、実際の移動のシュミレーションをより確実なものにする為に不破西消防署の署員がダンボールで160cmのダミー人形を入居者とショートステイの分110体を作って下さった事です。(リアルなものにする為以前使用されていた消防団員の服を着せていた)施設側もその熱い思いに応えるべく実際の入居者の名前(イニシャルで)と性別、年齢、要介護度、移動の手段を書いて胸の部分に貼る作業を前日に行いました。
二つ目に驚かされたのは、消防団員の参加者の多さです。事前に署長さんと副署長さんとの打ち合わせをさせて頂いた時には4分団各6、7人で30人程度だと思いますとのことだったのですが、当日8時30分頃から続々と施設に消防自動車から降りて見えるのを見てビックリ。何と予定の倍以上の63名の方が参加下さり、会議室の椅子を慌てて追加し、9時から入居者の方の状態に応じた対応の話を消防団員でもあり当施設の相談員でもある吉田部長から説明をして、一旦消防団員の方は今須小中学校体育館に移動され、9時30分から本館2階へのダミー人形の移動を当施設の職員で行い、移動が半分も済んでいない9時45分に消防署への119番通報で順次施設へきて頂き移動の訓練に参加して頂きました。
三つ目に驚いたのは、消防団員の方が車椅子で階段を4人がかりで運んで頂く訓練にも粛々として頂けたことです。
まだまだ、昨日の感動については意を尽くせませんが最後に消防団員の方の質問の中に印象に残ったものがありましたのでその事を書いて報告とします。
消防団員:要介護5の方でも車椅子から普通の座席に座れる方もあれば、要介護3の方でも、車椅子でリフトでの移動しか出来ない方があるのは何故ですか
施設長 :素晴らしい事にお気付きですね。要介護は介護を要する時間で決まりますので認知症等で稼動域は大丈夫でも食事や入浴や排泄に介助がいる方もあり、逆のケースもあるのです。
※ 素晴らしい発見をしていただけ、多くの方に施設を理解して頂けた事に感謝と今後の展開に対して方向性が出来、大きな成果を得られた事を確信しました。