2012年04月の記事一覧

三味線ボランティアの方にもバイキングを楽しんで頂きました。

毎月第四水曜日に大塚先生を中心にしたグループが三味線の演奏を中心にしたボランティアに来ていただくようになり、10年以上になり、毎年夏祭り(今年は8月5日の予定)にも生演奏で盛り上げて頂いているにも関わらず、何のお返しも出来ていないので、何か感謝の意をと考えていた時に、本日は月1回のバイキング。伊勢海老を中心に置いたお刺身の大皿、今が旬のタケノコのご飯や味噌汁等々で楽しんで頂きました。日頃お世話になっている方々に対して、永いお付き合いになると「来ていただくのが当たり前」になっては申し訳ないと言う事を職員に教えるのには良い機会となりました。

杉和会指針をアップしました

平成24年度の社会福祉法人杉和会の指針が3月の理事会・評議員会で承認されましたので、理事長ブログにアツプしました。、リピーターの皆様に趣旨をご理解して頂ければ幸いです。

介護保険制度改正等の制度が大きく変化する中で、社会福祉法人が行う介護事業所が地域で担う役割はますます重要になってきています。そのような中で全国老人福祉施設協議会が発信している「科学的介護」をより具体的に推進していく事によって施設及び職員のさらなる資質向上を図り、地域に根ざした法人運営に鋭意邁進していく事を基本指針とし以下に具体的な充実課題を述べることとする。
1.入居者様、利用者様の寄り添いケアの充実の為に
①認知症に対するスキル向上
・医療・介護等多方面に渡る研修と実践の充実
②北欧式ートランスファーの更なる取り組み
・北欧式トランスファーを優・悠・邑及びえりかの里独自なものにまで高める取り組み
・職員全員が実践できるようにフォローアップ研修を適時開催
③オムツゼロを目指して多職種一丸になった取り組み
・水分1500cc以上の摂取を徹底し、その取り組みによる変化を記録に留め分析する
・トイレ誘導での排泄が職員のやりがいになるような展開
※委員会活動の充実と他の委員会との充実を図る
※施設内の勉強会の奨励と充実を図る
※研修会への積極的な参加促進
2.施設間交流の促進
①トランスファーを対外的に広める事によって施設間交流の充実を図る
②EPAによる外国人介護福祉士候補生の受け入れ施設との交流による意見交換の充実を図る
3.家族会の更なる充実と地域間交流の更なる充実
①家族会の意見・要望を真摯に捉え、ケアの充実に役立てる
②保育園・小学校・中学校・高校等及び自治会・老人会等との交流の充実
③ポップコーンクラブの対外的展開
4.新規計画を具体化する

岐阜新聞の一面コラム「分水嶺」を読んで意を強くしました。

分水嶺の話題は大津波に付いて書いてあったのですが、最後のまとめをそのまま書き、介護事業の国の考え方があまりに、現実離れした施策だと言う事をリピーターの皆さんに理解して頂きたく思い気合いを入れたブログにしますので、是非ご意見を下さい。
「海なし県の岐阜の役割とは企業のリスク分散化の支援だけではない。沿岸部の暮らしのライフラインを、被災者を避難民として受け入れる体制づくりこそ新たな絆。」と書いてありました。当法人の顧問であり、昨年の東日本大震災の調査に入っていて、NHKのクローズアップ現代の震災特集でコメンテーターとして出演していた、びわこ学院大学准教授の烏野先生によると従来型特養こそ被災者の方が籠城方の建物として最適であった事が証明されたとの話しを伺った。大津波に備えて防波堤を三倍にしなければいけないと言う国の指針が出て、国の予算がますます枯渇していく中でも、やっていかなければいけないことはやらなければいけない。社会保障と税の一体改革を推進していかなければ日本の財政は持たない状況にある中で、理念優先のユニット型個室しか認めず、特養解体を意味する地域包括ケア構想を推進すれば、岐阜県のように地域のエリア的な距離、また一部豪雪エリアを含んだ地理的条件を考え合わせると現実的でないと言わざるを得ないし、コスト高になるユニットオンリーの考え方には違和感を持たざるを得ない。また、東日本大震災で籠城型の施設としての評価をされていることを考えた時、大震災が現実となる前に方向転換する勇気を持って頂きたい。理由なく多床室が良いと言っているのではなく、個室でなければ個別ケアが出来ないのではなく、介護保険法が施行され一人ひとりのプランに基づき実施されている状況の中、岐阜県内の入居待機者の中には多床室を希望される方も多くみえ、選べるメニューがあってこそ、介護事業も成り立つと考えていますし、「絆」の準備の為にも積極的に多床室が認められる体制を望みたい。

介護保険制度に物申す

岐阜新聞の一面コラムを見てのコメントを書いているうちに、今回の制度改正と報酬改定で感じたことを、リピーターの皆さんに知って頂き、ご意見を頂きたいと思いますので以下に述べます。

①今年度から実施される地域密着型構想は、都市部を中心とした地域をイメージしたものであり、岐阜県のように地域のエリア的な距離、また一部豪雪エリアを含んだ地理的条件を考え合わせると、在宅サービスをより細分化させた新たな地域密着は、現実にそぐわないものと言わざるを得ません。
② 国が目指している「個別化」はわかりますが、個別化は「個室」でないといけない、と言う発想です。これは、想像力の欠けた人の幻想であると思っています。個室であっても個別化できない介護なんて、ごまんと見てきましたし、また多少室であっても個別化しているケアはたくさん存在しているからです。例をあげるまでもなく、病院の集中治療室(ICU)は個室ですか・・・? 勿論大部屋での集中治療なわけです。逆に大部屋の方が、緊急時の対応に即しているからです。「私が将来、老人ホームに入るなら、個室の方がいい・・・」と言っている学識経験者や官僚がいますが、想像力の欠いた認識です。老人ホームに入る前に考えるプライバシーと、老人ホームに入るようになった際のプライバシーはまったく質の違うものですから。
山形県を例に出すまでもなく、宮城県との防災協定で、宮城県内の被災施設から利用者や職員を受け入れた山形県の「受け入れ施設」では、多床室をもつ施設の方が収容能力に長け、職員の動線もよかったことは経験からわかっていることです。
③今回の東日本大震災が起きる前、つまり平時における特養と言う意味では、地  域の一拠点に過ぎなかった傾向は否めないかもしれません。それは、地域とそれほど連携しなくとも、職員を含めたソフト面や、建造物からみたハード面でも、自己完結型で業務をなしえた性格があるからです。しかしながら、今回の被災地を見回しても、地域の中で唯一と言っていいほど建物自体が残り、かろうじて機能しているところが多かったのは、特養が代表的でした。そうした意味においては、特に被災地でのこれからの高齢者施設の設計には、多床室を多く抱えた「籠城」の機能を持たせた施設づくりが必要になるわけです。地域の避難所としての機能も十分に持ち合わせていますから。
④ 特別養護老人ホームの個室化を進める為に多床室の減額幅が大きくなっているが岐阜県の需要は多床室も多くあり、岐阜県条例で4人床まで認めていく方向が岐阜県高齢者安心計画により答申された。しかしながら、介護給付費分科会の大森会長は「特養の皆様も覚悟を決めていただきたい。」。池田委員「多床室の介護報酬をドスンと落とせばいいんです。」などの意見がなされているのは岐阜県のニーズとはかなり乖離したものと考えられる。
⑤ 岐阜県内の高齢者・要介護者数が増加するなか、特別養護老人ホームへの入居申込者数も年々増加しており、平成23年には16.780人となっています。そのうち、入居の必要数が高いと推測される要介護2以上で、独居又は家族介護が困難な在宅の入居申し込み数は、平成23年度で4.532人(全体の約27%)となっています。(資料参照:岐阜県高齢者安心計画)

「いつでも、何処でも安心出来る介護保険のシステムからは程遠い」と言わざるを得ません。
⑥財源難の中、消費税増税、介護保険料(1号、2号被保険者)もどんどん上がっていくのに、いざと言う時には使えないサービス。これは保険料負担者への信頼に対する不誠実と言わざるを得ません。
⑦マンパワーの確保は、介護保険の根幹としての課題だと言う事を考えた時、EPA による介護福祉士候補生を積極的に導入する観点からも、職員配置に加えていきより多くのマンパワー確保に努めていただきたい。

早起きは三文の徳

6時10分に施設から連絡。幹部職員には法人用の携帯を渡し「3コールで携帯に出ない者は三流だ」と言ってはばからない私は既に地元紙の岐阜新聞の一面コラムを読んでいて2コール目ででたので面目躍如!但し、施設手作りのヨーグルトが機械の電源が入ってなくて出せないのでどうしましょうとの事で、今から代替えを確保するのは難しいので、お昼に一品代替え品を付けることで対応する事を指示して、朝一にやることが変わった事を理解しました。それは、二度と同じ事が起きない為の対応と代替え品の指示を管理栄養士にする事です。ところで、岐阜新聞のコラムに素敵な内容が書かれていたので紹介し私のコメントも書きたいと思います。原文のまま少し紹介すると「「危うく「早起きは三文の得」と書きそうになったが、辞書では「早起きは三文の徳」。この諺では損得ではなく、人徳の徳をあてる(中略)企業は徳では食えず、損得勘定がすべて。だが、徳を積まない企業はなぜか消えてゆく。社会人にもなった新入社員。この謎解きを存分に楽しもう。」」と書いてありました。
以前に私のコラムで「陰徳」について書いた事を思い出し、嬉しく思うと同時に徳を貰う為に早起きをするのではなく、今日の筆者が書いているように、早起きをする習慣がつくと時間に余裕が出来、心に余裕が出来るので相手に対しても素晴らしい事が出来る。しかもパフォーマンスではなくて陰徳が。当法人杉和会の大きな柱は正に「陰徳」です。地域で愛され喜んで頂く為に新年度を迎えて、職員一同より頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。