業務省力化について思う事
私が特別養護老人ホームの事業開始をしたのは平成10年5月で、その頃は行政からの措置による入居であり、言葉を選ばなければ『十羽一からげ』的な発想でも大丈夫的なものでした。勿論そんな対応をしている施設はありませんでしたが制度的にはそんな感じでした。但しその頃の対応の中でオムツ替えの回数が多い事が大切だと言う考え方があったのも事実です。何が言いたくてこの様な事を書いたかと言うと「業務に手厚い」事が良い事だと考えられていた事実を理解して頂きたかったからです。そして、平成12年4月から介護保険が導入され、一人にいくつかの留意点をもった対応が義務付けされました。つまり『十人十色』のケアが義務付けされました。介護保険制度が導入された頃は戸惑いを持っていた施設もありましたが『ケアプラン』が浸透していくに連れて『十人十色』から『一人十色』に進化して行って今があると思っています。
しかしながら、働き方改革の流れの中「如何に業務を省力化するのか」と言う問題を解決しつつ入居者さんの生活をより快適にしていく為の対応をしなければいけないと言う中で、外国人材を導入する観点からも記録に対する時間を削減する事はとても重要な事になるとの考えに基づきハード面ソフト面を考慮していく中で外国人のイントネーションにも対応し、業務を止める事無く記録を取っていく為に『骨伝導』と言うハード面の導入にソフト面がリンクするものを、補助金を頂けるタイミングで今年度導入し、来年度からの実施に漕ぎ着けました。私は全国老施協の前会長から命名された『昭和おじさん』を自他ともに理解していますが、職員業務の効率化に寄与するのであれば、補助金以外に自己資金が必要になりますが導入を理事長として実現していかなければいけないと考えています。
職員に笑顔が無ければ入居者さんの笑顔はあり得ない。今後も職員が笑顔でいられる為に何を成すべきかの情報を得て出来る限りの対応をしていきたいと考えています。『手抜き』と『楽をする』事は全く異質なものである事を理解した展開を今後も頑張って展開していきたいと考えています。リピーターの皆さんのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。