東海北陸ブロック老人福祉施設研究会議 ~金沢大会~

企画部長 吉田 篤

平成29年8月1日から2日に行われた、東海北陸ブロック研究大会に参加してきました。

大会テーマを「待ったなし 2025年まであと8年!!~人として生きる福祉のクオリティを目指して~」と題し、基調報告、記念講演、分科会と参加してきました。

基調報告では、平成30年の介護・医療の同時改定にむけて社会保障審議会の動向を聞きました。その中で、給付費の抑制、そしてその為とはいえ応能負担による3割負担の導入、地域包括ケアシステムの更なる成熟化(障害と介護の共生化)などキーワードになる部分も見えてきており、今後も動向を見ながら早めの対応が必要であると感じました。

平成27年度の介護報酬改正により、多くの事業所が厳しい状況を迫られている中今回の改定により、今まで取得していない加算などの要件などをもう一度見直し、少しでも質の高いケアの提供による対価を勝ち取れるよう、企画部長として再度見直していきたいと思います。

記念講演については、パティシエの辻口博啓氏による「夢から現実に」と題した講演を聞きました。現在13もの事業を多角的に経営している辻口氏の想いとそれを現実へと少しずつ進めてきた力について聞きました。

日が変わり、分科会では「住み慣れた地域での生活支援」として5個の事例発表を聞きました。住み慣れた地域の定義は本来その方一人ひとり違うもので、そこに対しそれぞれがどのような取組をしてみえるかを楽しみに参加しました。

特に石川県のデイサービス松寿園さんの取り組みである「デイ利用者に向けての夕食の弁当サービス」や、岐阜老人ホームさんが受託されている地域包括支援センターの地域住民との対話の取り組みなどは、社会福祉法人が地域資源をつくり、地域包括ケアシステムの一翼を担っている活動であり、同じような発想で当法人も行えることがあるのではないかと感じました。

関ケ原という土地に生まれ育ってきたことに何かしらの恩返しができることの一つが、当法人での役割のなかでの企画部長や主任生活相談員として提案出来る事だと思っています。今までの経験も生かし、今後地域力の一端に力になれるような提案・企画を考えていきます。

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