中堅介護職員研修 第4回目

新館一階 大口幸太

 

8月11日、特別養護老人ホーム優悠邑和合にて「中堅介護職員育成研修」の全十一回の第4回目がありました。第4回目のカリキュラムは「プランニングの技法」で、内容は「介護スタッフの育成計画に必要な基礎知識と実践方法習得」を参加さして頂きました。

プランニングとは戦略図である。目標を明確化して、計画的に体系化し、関わる職員の役割分担の明確化をする。そのためにチーム形成と情報の共有が大切である。プランニングは本人を交えて計画していくこと。プランニングを作成した人は責任を持つこと。評価できるプランニングを作ることの3つのポイントで教えて頂きました。プランニングを行なっていく中で一番やってはいけないことは、「専門的技術、知識を使って行動を制限してはいけない」ことで、専門的技術、知識を使って行動の制限を解除する思考を持つ必要であることを学びました。

プランニングで重要なことは「合意形成」である。「合意形成」とは、多様な利害関係者の意見の一致を図ること。1人でも出来なければ、できていないことになる。「合意形成」=「チーム作り」である。チームには様々な職種、技術、考え、経験を持つ方がいる中で、共通理念を持ち、一人一人の役割を形成し、各自が納得できるように話をまとめることで「合意形成」ができることを学びました。「チーム作り」を行う中で「目的・目標の共有」「相手の能力、こちらの能力を知る」「対等平等性、直接性」「不足の感覚・工夫の意識」「環境整備(管理職の意識、組織運営の仕組み、制度上の保障、モデルの提示、研修の機会)」の5つのポイントが必要な要素であることを学びました。

合意形成技法として「プラン会議・ミーティング」がある。「誰が何を行うのかを明確に(役割分担の明確化)」「目標の共有化と理解」「時間配分」「各参加者の意見を聴く。それぞれの意見を尊重する」「会議の方向性・意義を伝える」「本人の意向等を代弁する」「座る位置」の7つのポイントがあることを学びました。

ミーティング技法の中に、「ファシリテーション」という技法があり、「場のデザインのスキル(場を作り、つなげる、共有)」「対人関係のスキル(受け止め、引き出す、発散)」「構造化のスキル(かみ合わせ、整理する、収束)」「合意形成のスキル(まとめて、分かち合う、決定)」の4つのスキルが関係しあい行う技法であることを学びました。

第5回のカリキュラムは「プランニングの事例検討」で、内容は「対象スタッフのプランニングについての事例検討」です。