平成29年度岐阜県DCATミドル研修報告

岐阜県DCATミドル研修報告

食事・栄養管理係長 若園貴宣

  • 日時:平成29年7月21日(金)13時15分~16時30分
  • 場所:羽島市福祉ふれあい会館
  • 報告内容

岐阜DCAT登録者として、ビギナー研修に続き、伊藤係長とともにミドル研修を受講した。まず、あらためてDCATの仕組み・活

動内容が岐阜県健康福祉部健康福祉政策課より説明が行われた。ビギナー、ミドル研修とつづき、次回はアドバンス研修が行わ

れるなど、順次研修内容が実践的内容にステップアップしていくという。

今回のミドル研修では、グループワークが行われ、のぞみの丘ホスピタルの地域支援部長の白井潤一郎氏より課題提起され、そ

れに関してグループ間で話し合いを行った。避難所には一般避難所と、福祉施設が受け皿となる福祉避難所の2種類があり、

最初の課題は、福祉避難所に避難されてきたA~Fの要配慮者の方々に対し、DCAT隊員としてどんな対応ができるのか検討する

ものであった。要配慮者の方は、それぞれ細かな設定がされており、自力歩行が可能な高齢者や、発達障害、精神障害の方な

ど、状況や年齢構成も様々で、インスリン注射が必要な方、難聴な方、アレルギーのある方、発熱された方など、症状は様々で

あり、それらの方をうまくスクリーニングし、医療班や、精神医療班、看護班に伝達していくことが重要で、大変だと実感し

た。私は栄養士なので、避難所において食事支援は重要だと思うし、とくに食材アレルギーのある方の支援方法をより具体的に

考えていく必要性を感じた。

また、自施設が福祉避難所になった場合、どのような流れで、避難者の方が来るのか、どのような受け入れ方針で、いつまで支

援するのかなど、グループごとにシミュレーションを行った。施設の通常業務がある中で、いかに避難者への対応も行うのかこ

れも大変な作業であると思う。

南海トラフ大地震が起きた際、岐阜県は内陸にあるので、避難者の受け入れ施設になることがあり、事前に想定した訓練を行う

必要性は強く感じた。派遣されることばかりではなく、受け入れる側の視点をもつことで、お互いの立場を理解し、スムーズな

支援活動に生かすことが出来ればと思う。

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