東海北陸ブロックカントリーミーティング
堀江 忠史
今回11月1日、2日に行われた「東海北陸ブロックカントリーミーティング」の研修に参加させて頂きました。
一日目は、開会式のあとに基調報告、アウトプットが行われ、各分科会に分かれてそれぞれのテーマに沿った討論を行いました。私は、「自立支援介護」のテーマのグループに入り、意見交換を行いました。自立支援を行うにあたり、課題の発見、課題の分析、解決策を導き出す話し合いを行いました。
私たちのグループは、①残存機能を活かす、②本人と家族の思いの違い、③認知症の方の望み、④オムツゼロの取り組みを課題の発見として取り上げ、その中でも本人と家族の思いと認知症の方の望みに重点を置き分析しました。
認知症の利用者本人が「歩きたくない」と思っているが、「家族が元気でいてほしい」という考えで、中立の立場になった時、介護者はどう接すればいいのだろうか。利用者様に嫌な思いをさせてまで歩行訓練をしなければならないのか。自立支援をしていく上で本人の思いは最も重要であり、その為に家族との関わり方や理解を求める事が重要であるとこの分科会を通して学ぶ事が出来ました。
二日目の全大会では、ものがたり診療所の佐藤伸彦先生の「介護職の為のターミナルケア研修を終えて」という題目の特別講演を聞きました。ここでは看取りに関する介護者の考え方や必要な知識、技術をQ&A方式でまとめてありました。
看取りに関しては当施設でも実施していますが、実際には不安な職員が多いと思います。自分自身もその一人です。看取りについての知識や技術が全くないわけではないですが、その人がその人らしい最後が迎えられるように居室のしつらえであったり、どうすれば苦痛を取り除いた介護や安楽な体位ができるか職員同士で話し合い対応していきます。
今回の研修に参加させて頂いたことで自立支援についてチーム内で共通の理解を深め利用者本人の気持ちを尊重していく事の大切さを学びました。家族との関わりや地域との触れ合い、チームケアの重要性その全てが自立支援に繋がります。まずは利用者の意思決定の取り組みがデイサービスで行っていけるようにしていきます。