令和元年度介護者のための感染症対策研修会報告
看護職 河島 玲子
開催日令和2年1月29日西濃総合庁舎において
研修会のプログラムは講演「高齢者施設における感染症対策」と題し、西美濃厚生病院副院長前田晃男先生と情報提供として西濃保健所、西濃県事務所からありました。
講演内容は、「結核」「インフルエンザ」「感染性胃腸炎」についてです。
施設内における感染症予防対策として、施設入所者の方は自ら避けることができないことから、各職員の対応が重要となります。特に持病のある方は重症化しやすいので予防に心がけることが大切です。
安全な施設とは、被介護者が安心して過ごせるようにすることです。
最近の死亡の動向を見てみると、3大疾病の中で脳卒中よりも肺炎が多くなっています。施設でも肺炎予防が重要です。結核は感染してから潜伏期間が長く、2年も潜伏しているケースもあり、日ごろから注意が必要。サージカルマスクは効果なくN95マスクのを常備しておくことも大切。インフルエンザは昨シーズンより流行少ない。タミフル、リレンザ、イナビル等の薬が有効。ゾフルーザは耐性が出来てきている。ノロウィルスは高齢者に多いため注意が必要。感染症の予防の基本はうがい、手洗い。
嘔吐物の処理は、ノンゲーロαはあまり有効ではない。二酸化塩素も同様。床についたウィルスは10分以上塩素系の消毒薬(ハイター)で置いてから処理する。