Nov 15, 2024
最低賃金1500円時代について全く見えてきません
岐阜県の最低賃金が今年の10月に1000円を超えたばかりの状況の中で1.5倍になる賃金設定についてのイメージが全く出来ません。特に介護報酬がいわゆる『公定価格』ですので、「どのような制度設計をして頂けるかが分からない状況では不安ばかりが先に立ちます。
先般得た情報としてアメリカでの話ですが「月70万円の収入があるトラックドライバーであっても生活が厳しい。」との話を聞いて「いくら賃金が上がっても生活が苦しいのは賃金アップ以上に物価が上がっているいわゆるインフレ状況である為なのか」と思うと「賃金を上げると言う聞こえの良い話だけでは済まない。しかも、公定価格の事業をしている我々の業界はより厳しい状況になってしまうと、職員確保が益々厳しい状況になるのではないか」と懸念しています。
福祉の考え方は『低負担・低福祉』『低負担:中福祉』『中負担・中福祉』『高負担・高福祉』など国によって考え方が様々です。「税金は高いけど死ぬまで安心した生活が保障されている」と言うのを選ぶのか「自分の身は自分で守るためにしっかりと保険を掛けていく。」との考え方もあります。働き手が多くいた高度経済成長時代は『年金も手厚く』『介護も手厚く』出来ましたが少子高齢化の今、そのような状況は『夢のまた夢』と言う事です。『持続可能な』と言う言葉を色んな所で聞きますが今となっては『空しく響きます。』人口がどんどん増えた時期に人口の伸びがピークになった時に現状維持するための手立てをしてこなかった事が今の厳しさを醸し出していると思います。
私は決して『保険あって介護なし』の様な事にならない様に色んな形で政策提言をしていかなければいけないと考えていますのでリピーターの皆さんも今の現状を理解して頂ければありがたいと思っています。