平成28年度 全国老人福祉施設研究会議 長崎大会
1月24日、25日と、長崎県長崎市で行われた「全国老人福祉施設研究会議」に参加してきました。初日は長崎ブリックホールで全体会が行われました。
武藤 朝畿


【24日】
- 基調報告
介護保険制度の見直しや医療との役割分担、介護人材の処遇改善等についての報告が行われました。
- 記念講演内閣官房総合海洋政策本部 参与
- 島国である日本は、土地は狭いが周りを海に囲まれており、排他的経済水域は非常に広い。そして、島国であるために他の国との貿易を行うには海上輸送がほとんどであり、いかに海が日本にとって大切かという話しをされました。隣国とのトラブルなども多いが、なかなか手が回らない現状があるとのことでした。そして、広い見識を持つには日本を飛び出して、世界を見る必要がある、子供たちにもっと海を知ってもらう様にしなければ、今後の日本は立ち行かなくなるといった話しが印象的でした。
- 第26代 海上幕僚長 古庄 幸一氏
- 「海洋立國日本として(長崎で考える)」
- 講演株式会社Join for Kaigo 代表取締役 秋元 可愛氏介護というと、どうしても他人事というイメージがあり、特に若い人にその傾向は顕著に見られます。就職活動セミナー等でも、なかなか若い人たちが集まらないというのが現状です。その現状を変えて行こうというのが、この会社です。という取り組みに力を入れています。介護に志を持つ人と人とのつながりを大切にしながら「まなぶ場」「つくる場」の取り組みを行っています。「つくる場」ではいくら思いがあっても、なかなか行動できないという人に体験イベントやプログラムへの参加を呼び掛け、実際に体験してもらえる場所を提供しています。例えば、高齢者の多い団地のラジオ体操に参加するなど、一つのきっかけになるようなことから始めていき、徐々にその場を広げていくというものです。こういった取り組みにより、若い人たちにもっと介護を身近に感じてもらいたいという思いを強く感じました。
- 「まなぶ場」では介護の最新情報の発信や最新テクノロジーの活用の可能性を模索するなど、様々な勉強を行っています。そして、その分野の専門家を講師に呼び、あらゆる可能性を考えていく場所となっています。
- 都内を中心に活動されていますが、その活動の中でも「HEISEI KAIGO LEADERS」
- 「若者がおもしろくする介護の未来」
- 特別講演株式会社A and Live 代表取締役 髙田 明氏髙田氏といえば、「ジャパネットたかた」創業者として大変有名な方ですが、どうやって今まで仕事をしてきたのか、といった話しをされました。印象的なのは、自分は仕事で失敗をしたことがないと言われました。あきらめなければ失敗ではなく、次に生かすきっかけだと言われたのが、なるほどと思いました。若いころから色んなことを学び、それをどう仕事に生かしていくか、ということを常に考えていたそうです。どうすればお客様に喜んでもらえるかを考える。また、常識にとらわれず、どうすればもっと仕事がうまくいくかを考える。あらゆる可能性を試してみたり、、逆転の発想など面白い話が色々と聞く事ができました。常識にとらわれず、まずは行動してみるというのは大変参考になりました。我々の仕事でも同じことが言えると思いました。
- 「夢持ち続け日々精進」
【25日】
この日は、研究発表の日でした。会場は「自立支援」でした。自分たち以外の発表を聞いて感じたのは、介護力向上講習会に参加している施設が多いと感じました。水分摂取と運動が重要であり、いかにして、オムツゼロを達成したかと言った発表が多いように感じました。当施設でも取り組んでいることなので、あまり目新しさは感じられませんでした。
別の言い方をすれば、当施設の取り組みは間違っていないとも言えるのではないかと思いました。今後、当施設でも生かせる部分は生かして新たな取り組みを行っていきたいと思います。